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沢田教一写真展

 横浜へ、沢田教一写真展を見に行った。高校時代に「ライカでグッドバイ」という彼について書いた本を読み、ずっと印象に残っていた人である。ただ当時、興味の重点は本の内容より著者の青木冨貴子さんのその後のサクセスストーリーや、ノンフィクションライターという仕事の方であった。それから十数年、アジア旅行に興味が出てきたときにも少し思い出したのだが、結局ベトナムに行くことはなかった。ベトナム戦争のことなど何も知らない若い子が簡単に旅行に行って、やってることと言えば屋台でいくら値切ったとかそんな話ばかりなのを、少し残念に思いながら横で聞いていた。かと言って自分が何か知っているわけでもなかった。

 東横線で横浜へ。そういえば横浜で降りるのはすごく久しぶりなのだ。まず出口が増えていて戸惑うが西口へ出ると見覚えがある風景。しかしすごい人人人。人波をかきわけてデパートへ。

 写真展も、予想に反して結構人がいてびっくりする。みんな、彼のことを知っているとはとても思えないのだけど。ただ文化的な催しだから来てみましたみたいな人が多い感じ。暇と金をもてあましてる人、多いんだなあ。ただ私より年長の人はベトナム戦争のことは覚えているので、ベトナム戦争の写真展として見に来たようだ。「そういえばこの写真、覚えてるわ」などと話している。写真は思ったよりたくさん展示してあって見ごたえがあった。

 沢田氏は誰かに似ている…。役所広司にも似てるけど、思いついたのが「サッカー解説の宮沢ミッシェル氏」。この思いつきを心の中で自画自賛してしまった。写真展の最後の方のコーナーは海外の赴任地での写真なのだが、「花様年華」という映画を思い出した。時代や場所、新聞社特派員というのが共通しているのである。「花様年華」の記者はチャラい男だったけどね。タコ社長そっくりの同僚もいたっけなあ。あの頃は、本当にああいう雰囲気だったのね。…と学生時代の思い出に浸りつつも、写真展の方はおちゃらけた感想になってしまった。

 新聞には「期間中会場に夫人が来場」とあったのだが今回会うことはできなかった。しかしもう80歳なのか。というと沢田氏はうちの父とほぼ同年代ではないか。そう考えるとあの時代に海外(のしかも戦場)で外国人に伍してバリバリ活躍していた沢田氏は本当にすごい。能力も、ポジションを得る運も。

 会場を出たところで売っていたのはなぜかロバート・キャパの本。そして「ライカでグッドバイ」は置いていなかった。

 次の用事があるので駅に直行したが、もう少し周りを散策したかったな。ここら辺は学生時代何回となく歩いた場所である。でもお金がないので実際に何か買うことはほとんどなかったし、風景を気に留めることもなかった。なんか、現実世界に没頭していたなあ。そのことを今、とても残念に思う。

 渋谷行きの東横線に乗った。変わる風景を見ていると、過去から現在へ向かっているような気がした。

 横浜もまた、ゆっくり来てみようと思う。学生時代のあの切ない気持ちを思い出しに。

 

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