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映画は心のごちそう

 最近、仕事の都合で映画に行けず(特に金曜日は絶対ダメ)、すっきりしない日々だったがこの週末、3日連続で映画に行くことができた。

 まず金曜日は「故郷(ふるさと)の香り」香川照之が出た中国映画ってこれかあ…と思いながら見ていたら、なんと中国人役でびっくり!しかも作品に溶け込んでいる。ろうあの役だけど、梁朝偉がろうあの役で台湾映画「非情城市」に出ていたのを連想した。中国人で、この味が出せる人は居ないのか?日本人としても、外見や雰囲気が昔の日本人タイプでかなり貴重なのだが。

 後で監督が「山の郵便配達」の人と知り、妙に納得。北野映画のように外国人に対して見て中国らしさをアピールするような風景が随所に折り込んであるのはいいが、現実の中国を少しでも知る人にはあざとく感じるときがある。…とはいえ、ひとつの抒情詩だと思えば素敵な作品だと思う。

 昨日土曜日は、「ヒトラー 最後の12日間」を川崎で。いやーこれは重かった…。反戦映画として、「戦場のピアニスト」よりこっちの方が私には堪えた。ヒトラーの側近やナチ隊員の人たちは皆真面目で忠誠心厚く、勤勉で我慢強い「いい人」なのだが、それがどうしてこういう方向に行ってしまうのか。オウム事件やその他のカルト団体のことと重ね合わせて見ていた。やっぱりある種の相似形だと思う。理念にとらわれて感情を切り捨ててはいけないこと、忠誠心はいいけどその団体が末端で何をやっているのか注意深く観察すること、全体から見渡すことが大事だと感じた。「なるべく団体(家庭も含む)に属さない・とらわれない、間違ったこと・自分の信念にもとることをやらされそうになったときにいつでも逃走可能な状態にしておく」という今の私の信念を再確認する形となった。しかし…人と人がいるところには支配と闘争しかないのだろうか。また、ヒトラーが時折チャプリン演じる「独裁者」に見えてしまうときがあった。独裁者とは、本当は哀しく可笑しい存在なのだろう。

 話は変わるが、最近日本でも戦争をテーマにした作品が多いけど、見る気がしない。戦争礼賛作品はイヤというのが1番の理由だが、次の理由として「当時の日本人を再現できてないから」。今の日本人(しかも、その中で最もイマ風な外見である今の俳優さんたち)が当時の日本人を演じても顔立ち・体型が違うし存在も重みがないし、どうしてもリアリティを感じないからである。

 ドイツ人は戦後人の顔立ちが変わったとか、そういうことはないのだろうか。つまり何を言いたいのかというと「まずはこの作品、内容以前にヨーロッパの人が見て違和感を感じずに見られたのか?」ということである。内容については、外国人で戦後の人間である私にはこれからの自分の生き方に活かしていくほかない、としか言えない。

 そして今日は新橋で「モーターサイクル・ダイアリーズ」この作品は2回目。この映画館は館外のウィンドウに上映中の映画の解説(パンフを切り取ったものだけど)を貼り出してくれるのが嬉しい。ここからの情報で、友人役の人がゲバラのはとこなのを知った。面白いね。

 そんなこんなで、映画は心のごちそうです。映画は映画館で見ましょう。

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