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吾妻ひでお「失踪日記」

 新聞の書評で気になっていた本をやっと読むことができた。おおよその内容は知っていたが…やはり、かなり身につまされる内容。さらりと描いてあって面白く、何回も読み返してしまったがそれは今の自分に一番縁がないアル中編の部分だったりする。本人も大変だろうが、ご家族(特に奥さん)は本当に大変だったろうと思う。この作品は面白いけど、私はこういう人の尻拭い人生はいやじゃーとも、強烈に思ったのだった。

 作品全体を通して感じたのは「これって旅行記のような…。」まさに「人生は旅」というか、バックパッカーの旅日記でも読んでいるような気分。ホームレス生活のくだりも災害時とかのサバイバルに役立ちそうだし、「夜を歩く」「街を歩く」等のタイトルといい、私の趣向と似ているものを感じた。今の私の生活も、半分失踪しているようなものだ。ホームレスにならない程度のアパート(ドヤ代より安い家賃!)をキープし、仕事はあまり身分を明かさなくていい派遣社員、社会との接点は最小限である。家族に連絡先を明かしているという点以外、私と吾妻さんの生活はあまり変わらないような気がする。

 あと、作品中に出てくる肉労の人達やアル中患者達は、旅先の安宿における人間模様を思わせた。結構インテリ系とかエリート系の人が多いけどまず現実レベルで活躍できてなくて、こんなところにいるというのがアウトなんだよね。でも現実レベルに復帰するのが難しいのだ。

 最大の違いは、吾妻さんには漫画という表現手段があるけど私にはないことだ。こんなブログでさえ四苦八苦しているようではね。何か、明確な手段を見つけたい。

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