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ブロークバック・マウンテン

 監督が台湾出身のアン・リーなので、無理やり「中国映画」と言えなくもない作品(苦笑)。彼のことだからハズレはないと思っていたが、やはり素晴らしい!初めのうち主人公2人があまりに田舎のイモ兄ちゃんに見えて、感情移入できないのではと思っていたが話がすすむうちどんどん引き込まれてしまった。

 アメリカ南部の青すぎる空と空虚な風景、閉鎖的な土地柄、限られた仕事の中で生きていくしかない人たち…。背景は違うけど、自分の置かれている立場は同じ。愛がなくても家庭を持ち、家庭を持ったからには働かなければならない主人公には深く共感。(自分がそういう義務から逃げている立場なのは棚に上げる)

 しかし私は女性なので、劇中ならさしずめイニスの妻の役どころである。やっぱり奥さんって損な役回りだな、だから妻・母の役割ってイヤなんだよな、とあらためて「母性を発揮することを押し付けられたくない自分」を認識した。また、男性と心を通い合わせるのはムリ、子供を持ちたいなら男性に無理やり寄生していくしかない、という日ごろの思いをさらに強くする形となってしまった。

 劇中の2人は、愛し合ってるけど殴り合いのケンカもする。男同士だと見ていて自然に受け入れられるのだが、男と女だと「DVだ!」となってしまう。男と女の理想の愛の形って何だろう。私は幻想を抱きすぎなのだろうか。美しい想いにひたりながらも、色々考えさせられる映画だった。また見に行こう。

 余談:欧米の作品は、登場人物を「年代なりに見せる」のがうまい!この作品も、主人公が青年から中年オヤジに変わっていくのを自然に見せていく。少し前に見た「ふたりの5つの分かれ路」も、主人公が若い女から中年女までを演じるが、服装・表情だけでなく水着や裸でもその年代に見せているのである。日本だと無理やりシワを描いたりしていかにも作ったようになってしまう。かなり昔の作品「道」でも、ザンパノがちゃんと老けていたから、欧米には何か確立された手法があるのだろうか…

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