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中国映画4連発

 今年から中国映画祭が新宿での開催になった。千石で開催していた頃行ったことがあるが、うちから遠いし、映画用の劇場でないので背もたれが低く疲れる、席とりが大変、お年寄りのお客さんが多く皆さん姿勢を正して鑑賞されるので前の人の頭が邪魔で見づらい…と苦行のような映画祭だった(言い過ぎか)。近所の店のゆずいなりだけなつかしいけど、千石はやっぱね。新宿だったら仕事帰りでも余裕だ、定期もあるし…と思っていた矢先仕事が終わってしまったが(苦笑)、初見や再見のもの、じっくり見ることができて嬉しい。

1.上海家族
 回数券を買いに行ったついでについ見てしまった作品だけど、面白かった。主役は「スパイシー・ラブ・スープ」で離婚する奥さん役で出ていた人。上海の街角の風景が懐かしく、旅の思い出がよみがえってきた。でも、実際生きていくとなると大変なのね…。教師という職があっても結婚に頼らなければ生きていけないのか、中国は。ボロ家でも、新規に借りるとなると結構大変らしいとか、レトロな里弄も生活音筒抜けだからご近所の目を気にしながら生活してるとか、なんだか日本みたいでリアルだった。それから知的だけどクール過ぎるだんなさんや堅実を通り越してドケチな再婚相手…いるいる、こういう人!そうだよねえ!という感じですごい共感してしまった。堅実さに惹かれて結婚してみても、一緒に生活してみないとわからないこともある。風呂が週1回じゃねえ(苦笑)。いろいろあったけど最後は元サヤでめでたしめでたし…とならないところがイマ風ってところか。

2.活きる
 前から見たかった作品。日本公開が4、5年前だったような気がするが、実は10年以上前の作品なのだった。中国作品に多い「時流に翻弄されてもたくましく生きる人たちを描く作品」の一つだけど、生きるのが苦手な私には辛いものがあった。主人公の夫婦、夫役の人は賭け事好きなところ、小心なところから家族のためにまじめにがんばるところまで、いい意味で人間臭さが良く出ていたが、妻役のコン・リーは公明正大なヒロインに見えてしまうので、もっと平凡で小市民っぽい人にすればよかったのにと思った。一生懸命生きているのにドラマのように不幸が襲いかかり…(ドラマだけど)孫が残ったから、それで良しとしなければいけないのだろうか。私だったら恨み節で人生終わりそう。それ以前に生き残れてないか。中国は激しい。

3・青い凧
 千石の映画祭で見てすごい感動したのだが、感動したこと以外覚えてなくてこのたびの再見となった。しかし…自分の覚えていた筋書きと、実際の筋書きはかなり異なっていて自分の記憶力にあきれてしまった。もうほとんど初見のよう。実は、「上海家族」の、お母さんが生活のために再婚というシーンを見て「青い凧」みたいだなあ…と思っていたのだが同じ女優さんだった。もうこういう役どころなんだろうか(苦笑)。3度の結婚も、その時その時の時流に乗って打算で、と覚えていたがそうでもなくてそれなりに自然な流れだった。3番目の結婚相手は成金ではなくて党の有力者だった。そして一家に文革の火の手がひたひたと迫ってくる…というシーンで終わっていたと記憶していたけど実際はその先のシーンまであったし、お母さんも再婚相手に愛情を見せていた。編集が変わったのかなあ…。自分の誤ったイメージを修正することができてよかったけど。それにしても、時流に負けないで生きるのは難しい。

4.ジャスミンの花開く
 上記3作から比べたらおとぎ話みたいだけど、おとぎ話でいいのだ(^_^)「茉」編で、グリーンを基調としたチャン・ツイィーの衣装が素敵。でも映画スターの夢はあっけなく壊れ…そして娘の話、孫の話と続いていくのだが、時代が激しく移り変わる中国なので、同じ血筋に生まれついても育ちぶりは全然違う。やっぱり人は時代に左右されるのね。今の時代やこれからの時代の変化についていけないので子育てはしたくないと思い独身な私だけど、時代は変化するのは当たり前、と腹をくくらなきゃいけなかったのか、でもそうしたら花が理解できない茉のようになっていたんだろうな…と思うところの多い作品だった。

 全体の感想「なんだかんだ言ってやはり文革は経験しない立場でよかった…」と思いつつ、涼しい映画館でふんぞり返って他人の人生を眺めている自分をちょっと反省…。この思いをどういう方向で生かしていけばいいのだろうか。

 余談:ここ数年メインの作品は変わってないようなので、毎年上映している古典と呼んでいい作品は上映回数を少なくして、その分新作をかけたらいいと思うのだけど。このあとジャ・ジャンクーの作品を見に行ったら満席で入れなかったうえ、期間中1回しか上映がないのがわかって驚いた。映画祭も少しずつ変わっていかないと。

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孫育てというのは、名前の通り、おじいちゃん、おばあちゃんが孫を育てるということなんですが、孫育てという本まで、発売されているそうです。 [続きを読む]

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