新井薬師よ永遠に
昔のブログを見ていて、そういえば去年は年末に中野でラーメン食べて新井薬師にお参りして心清しく年納めをしたんだよなと思い出し、これを今年も決行することにした。
今回はお参りの後映画に行くので、時間を逆算して中野へ向かう。
駅からすぐのラーメン屋に行ってみたけど、店はやってない。でも昨年も2度来て閉まってて、3度目に来たときやっと営業してたし。もう今年の営業終わっちゃったのかな…といい方に考えようとする私。しかし、扉が半開きで、店の一部に向かいの惣菜やの荷物が置いてあったりする。いやな予感…。店の中を覗いてみると、日めくりカレンダーが5月26日(土)のまま。時計も変な時間で止まったまま。これはほぼ閉店確実…。従業員出入口横に飾ってあるひいらぎの枝が枯れきり、葉の上にほこりが積もっている様子が全てを物語っていた。
奥山さんに続き、平凡までも…。思い出をもぎとられたようで心が痛い。
あちゃ~とよろめきながらアーケードに戻ると、「函館らーめん」の看板が目に飛び込み反射的に入ってしまった。函館は父の故郷なのである。前回このラーメン屋に入れなくて、思わず母の故郷の福島ラーメンの店に入ってしまったことを思い出した。
ラーメンは普通においしかったけど、閉店ショックが何より大きく心ここにあらずの私だった。
お目当てのラーメン屋閉店で出鼻を挫かれたうえ途中で小雨も降り出していたからもう新井薬師はまたにしようかと弱気になっていたが、アーケードを出てみたら雨は止んでいたので新井薬師に向かってみた。
新井薬師はいつもと変わらずそこにあった。そこだけなんだか、江戸時代から変わらないような風景。
奥山さんや平凡はなくなったけど、新井薬師はその前からずっとここにある。私が死んだ後もここにあるだろう。そう思ったとき、平凡閉店ショックで昂ぶっていた気持ちがすっと鎮まっていった。
心静かにお参りをして帰路についた。
自分より長生きしてくれるものがあるとわかっただけで、心安らかになれた。新井薬師よ永遠に。
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