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2008年2月

この道は母へと続く

 ロシアって不思議な国。厳しい寒さと、色のない風景の中に天使のように美しい人たちが住んでいるが、その生活は貧しくすさんでて過酷。夢のような風景の中の残酷だけど力強いおとぎ話、みたいな映画。

 孤児が実の母を捜す物語、ということは知っていたけどどこかに引き取られて大きくなってから母を捜す話だと思っていたらさにあらず!イタリアに養子に出されそうになった男の子が、やっぱり本当のママに会いたい!と幼いなりに自分の全存在を賭けて母親探しに挑むのである。

 母親探しの前に印象的なのが、孤児院の生活である。院長はアル中、施設をウラで支配しているのは施設の隣に住み着く年長の子たち。ほとんどマフィアの世界。幼い子でも渡世の掟を知らないと生きていけない。寒々しいロシアの風景のように、この子たちの人生もこの先寒々しいのだろうな…と重苦しい気分になる。でも子供たちは天使のように美しい。

 そんな中自分の生育暦を知りたい一心で字を覚え、旅に出る主人公…。映画の主役になるくらいだから(笑)意志が強く向上心があり、途中困難に遭ってもうまく機転で切り抜けていく。人格って生まれた瞬間にほとんど決まっているのではないかと思うほど、彼の行動は的確でオトナなのである。

 最後には追っ手の大人の気持ちさえも動かし、母親に会いに行く主人公。母に会う前に身なりを整えるところが、小さいながらも紳士という感じでカッコよかった。

 実際の母は彼が思うような神格化された人ではないと思うし、子供を捨てるような母と暮らしても実際はそんなに幸せではないのでは…というのは大きなお世話だろうね、この映画では。

 寒い冬の夜、心に残る映画でした。

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今年も夢見な梅見

 昨年、こんな記事を書いてから、また梅見の季節…1年が早いなあ。

 昨年の反省を元に、今年は2月の中旬に行ってみたが、今年は厳冬で梅が咲くのが遅くて、ほとんど咲いてなかった(爆)翌週再訪したが、春一番で砂埃が舞いコンタクト直撃…ほうほうの体で逃げ帰った。駅前の喫茶店のケーキがおいしかった。駅前の可愛い建物の元フランス料理屋、ずっと空き家のままなのかな。

 公園の工事のせいか、屋台の場所が変わっていて、お店の数も少なくなっていた。絵葉書売ってたあのふしぎなおばちゃんもいなかった。もう会えないのかな。

 あの不思議なできごとも含め、梅見自体が夢のような…。

 2月の世田谷には不思議な切なさがある。私にとって2月は森茉莉さんの季節なのである。梅見の後、冷たい風の中世田谷の道をぶらぶら歩きながら、少し切なく懐かしい気分になり、貧乏単身生活だった森さんを思う。今の私よりもっと過酷な生活だったはずだけど、それがあの豊かな作品の源にもなっているのである。

 往時が偲ばれる城山通りが特に好き。2月は世田谷の梅を見て、自分の中の何かを確認するのだ。

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オヤジ臭

 ここ数年、冬の寒い間は頭から肩にかけて何かを掛けて寝るのが習慣になった。おやすみケープとナイトキャップでいいじゃんと思われるかもしれないけど、それだと顔が寒い!パーカーのフードを被って寝るのも良いけど、それでも肩口が少しスースーする。布団に入って寝る体勢になった状態で、ひざ掛とかタオルで頭から肩口を覆えば頭や顔回りも寒くなく、肩口の隙間風もなく、守られてる安心感もあって朝までぐっすり安眠♪見た目はミイラ状態だけど。

 最近は不精して、部屋着のフリースを被って寝ている。誰も見てない一人暮らしだからできるワザ。朝起きたらすぐそのフリースを着て起き上がり、下のポストに新聞を取りに行く。

 ところが、そのフリースからある日、独特のにおいが…。それはなんと父親のにおいだった。いわゆる「加齢臭」。頭のにおいがフリースに移っていたのである。おじさん臭にもいろいろあるが、整髪料っぽいちょっと甘い感じのにおいである。今までこのにおいは加齢臭+整髪料のにおいが合体したものと思っていたが、もちろん私は整髪料なんか使っていない。単独でこのにおいなのね。

 もう若くないというのを日々ごまかしごまかし生きているが、まさかおじさん臭を放つおばさんになっていたとは…ショック(T_T)

 デオドラントに気をつけなきゃとも思うが、自然の摂理でもあるしあまり神経質にもなりたくない。人との距離に気をつけよう。

 しかしこれで家族でもいたら「お母さん、クサっ!!」と容赦なく攻撃されてゲンナリしてただろうな。一人もんで良かった(^_^)

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白い馬の季節

 心が晴れる映画ではないらしいと聞いていたが、自らを東京遊牧民と称しているからには遊牧民の映画も見なきゃね、と見に行った作品。

 まず、たとえ砂漠化していても、モンゴルの草原の風景はやはり私の心象風景かも。懐かしいような、彼岸の世界のような、夢を見ているような気分。それから遊牧民の何気ない風習。お茶やお酒を持ってあいさつに行くとか、商売をするのに自分で商品の値段が決められないとか、借りた器には何か入れて返すとか、お金にがめつくなく誇り高いさまは昔の日本人と通ずるものがあり、自然に受け入れるとともに感心した。

 そんな彼らが草原の砂漠化や流入する法律やら資本主義やらでだんだん生きづらくなってくるのが、悲しい。街に定住したくない主人公の気持ちは、会社に定住したくない私の気持ちと重なった。

 主人公は近代モンゴル社会に適応していくのだろうか…。草原の暮らしに帰れる日は来るのだろうか。

 近代化・工業化は止められないかもしれないけど、やっぱり遊牧民が自由に生きていける世の中になってほしいな。
 

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銀色のシーズン

 流行りものにはあえて背を向ける、スポーツ苦手な私でさえその昔はまっていたスキー!!トシで寒さに耐えられないのとスキー場に行くまでの根性がないのと、エコやシンプルライフを考えもうスキーはやらないが、雪山のてっぺんから見下ろす下界の風景の素晴らしさは、今も良い思い出である。「私をスキーに連れてって」も何度となく見たし。

 そんな気分を久々に味わいたくて見に行った「銀色のシーズン」うん、いいんじゃない?真面目に見るとつっこみどころ満載かもしれないけど(あの軽装で凍死しない田中麗奈ちゃんはすごい)、純粋にスキーの季節の雰囲気を味わえばいいんだと思う。雪山の風景や滑りのシーンは心踊るし、映画を見ながら自分がスキーに行っていたころの思い出がいろいろと甦ってきた。

 瑛太くんがイマドキ調子ノリスキーヤーの雰囲気を良く出していたし、仲間役の2人もヤンキーな感じが良く出ていた。スキーヤーというよりはボーダーやサーファーだけど。何気なく使ってるマグカップがファイヤーキングだったり(笑)、そんなとこがやっぱりえ・い・が(^_^)

 スキーの板が短くなってたり、最近のウェアはこういうのが流行りなのかとか、昨今のスキー事情もわかって勉強になった。

 そんなわけで、この映画は私にとって本当に「心の旅」ができた映画でした。

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結局、無印

 大騒ぎしたフロアランプだが、すごい迷いに迷った挙句、結局「無印の卓上ランプでいいのでは」という結論になった。(この結論に至るまでの経過を書くとすごい長いのだが、書くと面倒なのでやめる)しかし、その日はなんだか間が悪い日で、ランプを買いに行った某支店には在庫がなくて「お取り寄せになりますぅ」と言われてしまい、絶句。

 翌日、映画を見るために行った別の街の支店でも、店頭に置いてなくてイヤな予感…。でも店員さんが倉庫から出してきてくれて、無事ゲットすることができた。

 帰宅して箱を開け、ランプを取り出す。私はパソコンのディスプレイの後ろに本体を立てて置いているのだが、その上に卓上ランプを置いて点灯。

 そこには私が求めていた光景が…。ほのかな暖かい光に照らされた窓際。灯りひとつでこんなにも雰囲気が作れるのか。映画館でくつろいでいるような安心感。パソコンの画面にも集中できる感じ。夜が永遠に続く気がして、ネットサーフィンをあれこれやっていたら午前2時になっていた。夜の街歩きをしなくても、同じような気分になれるんだよね。

 それにしても木のベース+布シェードの組み合わせにしてよかった、アルミのライトだとやはり無機質な感じがするもんね。今のうちのインテリアにもしっくりなじむ感じで。

 それもそのはず、今の部屋は、こたつと天井灯が無印の製品なのだ。やっぱ無印は軽量鉄骨のチープなアパートによく似合う(苦笑)

 次は、カップやお菓子を置くサイドテーブルの場所を確保しようっと。

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フロアランプ狂騒曲

 冬の夜、月明かりの入る窓辺でほの暗い灯りのもとアンティークのカップでお茶を飲みながらしんみりと思索する…のが冬の生活の憧れなのだが、いかんせん明るすぎる我が家の天井灯(^_^;; 省エネを考えて前のものよりワット数を小さくしたし、1段暗くしているけどまだまだ煌々としている。かと言って豆電球のみにすると暗すぎて何も見えないし。モノは増やしたくないが、間接照明買うか…と考え始めていた矢先。

 良すぎるタイミングでIKEAからパンフレットが!いろんなインテリア例を見ているうち、シンプルなフロアライトが目に止まった。これならパソコンをちょうど上から照らす感じで、いいんじゃない?さらにカタログでこの商品の型番を調べていって、かなり安い値段で買えることがわかった。よっしゃー買出しだ!

 …というわけで買出しに行ったが、今まで平日にしか行ったことがなかったからいろいろ勝手が違って大変だった。まず送迎バスに並ぶ人の多いこと!我が目を疑ったほど。ディズニーランドかよっ(@0@)。ビンボ臭くバスになんか乗るの、自分だけだと思ってた(^_^;;すし詰め・立ちっ放し・渋滞で現地に着いたときにはヘロヘロ。まずはカフェでひと息。フロアランプの使用例に注目しながら、ディスプレイを見て回る。結果、思ったのは「うちの部屋に置くと意外と圧迫感あるかも」色も、アルミ色を買うつもりだったけどペイントしてあるものの方がいいような…とまたまた迷いだしてしまって決まらない。

 照明のコーナーに来てやっぱり、予め決めてきたものはうちには大きすぎるという結論に達した。しかし他のものはデザインがいまいちだったり、気に入った色がなかったりでどれも一長一短。それに、夏には邪魔になりそうな気がする、やはりコンパクトにたためるものがいいのでは…とか、迷い出したらもう止まらない!結局「これにしとこう」と思ったアームランプは在庫切れだった。

 「迷ったら買わない」私はとりあえず帰ることにした。めったに来られないんだけど…。

 休日や夜の様子がわかったのと期間限定の田園調布行きのバスに乗れたのが収穫か。

 自分の部屋に戻り、変なもの買わなくて良かったという満足感はあったが、やっぱり煌々と照る天井灯はなんとも味気ない…1日の疲れで体調も悪くなり、早々に布団に入った。

 でも冬のうちに照明買いたいし…在庫切れの商品が入ったらまた買出しに行くか~。今度は平日夜に。

 

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今シーズンの色

 3シーズン前に買った服は、なぜかグリーンが多かった。2シーズン前はワイン色。昨シーズンは紺。そして今シーズンは…グレーである。

 私は、パーソナルカラーで言う「夏」タイプの色しか着ないが、その時その時売っている服の中で自分から着られる色を買っていくと、そうなってしまったのである。2年前は紺色が売ってなくて大変困り、ブログにもそんな話を書いた。翌年に反動が出て紺色のニットばかり買ってしまった。紺色は売れ残っていることが多かったのもある。押入れを開けると畳んで積んだニットが紺色の層になっていてどれがなんだかわからないほどだった。そんな紺色と組み合わせるため…というわけで、今年は気がつくとグレーの服ばかり買っていた。

 グレーは無難でよいけどどうも面白みに欠ける。そのまま着るとおばさん臭さ倍増なので、アクセントが欲しくなってきた。来シーズンはピンクかな。

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雪の夜は…

 雪は憂鬱だけど、雪の日のこの憂鬱さが嬉しいというか「切な懐かしい」みたいな感じがしてなぜか好き。もうすぐ雪が降りそうになるときの灰色の空もまたよい。雪の夜に、雪がしんしんと降り積もっていくのを家の中で感じているのも好き。遠い異国での前世を思い出すような気がするから。(実際、異国で前世を送っていたかどうかはわからないけど)

 街歩きするとき思い浮かべる光景に、「冬の寒い夜に暖炉の中で火が小さく燃えていて、ベッドに寝たままそれを静かに眺めて心暖まっている自分」というのがあるのだが、雪の夜はそんな気分を再現するのに絶好の日。

 部屋を暗くして間接照明だけにして、暖かいものを飲みながらのんびり本を読んだり考え事したり。

 雪の夜はしんみり過ごしたい。

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今頃「負け犬の遠吠え」

 ものすごい話題になっていたのに今まで読まないで来てしまった本。理由は…「図書館で予約のリクエスト入れるのが恥ずかしい」本屋さんで手にするのも、立ち読みするのも気がひける…私にとっては禁断の書だった。それと、著者に対して元々あまり共感できなくて。大学時代水上スキーやってて広告代理店勤めて今はフリーでベストセラー作家ならそれで充分でしょ。

 本の内容は大体知っているつもりだったが、あらためて本を読んでわかったのは「負け犬」の定義。私は今まで負け犬とは「とにかく子供がいない人」のことだと思っていたが、正確には「とにかく今、結婚状態にない人」のことだった。今私が交流ある人はみんな子なしなので「みんな仲良し負け犬同盟~♪」みたいな感じでいたが、実はしっかり勝ち・負け分かれていたのか(^_^;;

 あとは、なるほどなるほど分析は鋭く面白いけど、本で例えに出てくる人(著者含む)は東京育ちで家もあり経済力もあり、海外旅行なんてすでに行き飽きて、結婚はしてなくても恋愛経験は豊富で…なんて、おいおい私がまだ人生でやってないことばかりだよ。結局この本は結婚以外はすごい恵まれている女性が自分を卑下する趣旨なのだから、仕方ないか。

 しかしそんな中、私が20代以降、結婚していく人に対して抱いていた違和感をドンピシャで言い表わしている一文があった。
 「負け犬からすると、勝ち犬というのは人生のある時点で一回、結婚という目標を達成するために、恥を捨てた人に見えるのです。」
 そうそう、そうなんだよそうなんだよ!結婚していくあんた、そんなみっともないことして恥ずかしくないの?と、私はずっと叫びたかったんだよ!!(というか心の中で叫んでいた)

 もちろん、恥ずかしくない結婚をした人もたくさん知っているけど(恥ずかしいかどうかはあくまで私基準だし(笑))この魔法の言葉、20代から知っていればなあ…。著者はやっぱりすごい人です。

 ところでブームを過ぎたこの本は今は予約しなくても普通に書架にあることがわかり、図書館の書棚番号をチェックして探しに行った。しかし目の前に2冊もあったのにこの本だけどうしても目に入らず「ない、ない」と必死に探してしまった。よほど潜在意識が拒否していたらしい(苦笑)。だけど、(実は、これを一番書きたかったのだが)この本の背表紙は「ペルセポリス」の世界で、共時性に驚いた。(←この文章の意味がわかった人は偉い)出会いの時期には意味がある(笑)

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ペルセポリス

 事前の知識があまりないのになぜかふーっと見に行ってしまった作品。きっと作品に呼ばれたのだと思う。ネット評では「この内容で2時間はキツイ」などと書いてあったけど全く気にならず映画の世界にものすごく入り込んでしまった。

 主人公(作者)と年代が近く、同じ時代を生きているので戦時下を生きている主人公に対してぬるま湯人生を歩んでいる自分が申し訳なく…。でも言えるのは「どんな時でも青春って一緒だわ」。作品を単なるお涙頂戴にしない作者のユーモア&反骨精神は素晴らしい。

 白黒アニメで描かれる街の風景が、なぜか自分の心象風景と一致するというか、なんか私が街歩きの時思い浮かべている風景なんだよね。主人公がウィーンの街をあてどなくさまよう部分にすごく共鳴、自分の古い記憶を呼び覚まされたような気がした。私もいつの時代かこういう街に住み、なじめない違和感を感じながら街をさすらっていたのかもしれない。

 主人公がパリに行ってからの話が見たかったよう~。でも続編作るほどではないんだろうな…。

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