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馬込ノッティングヒル

 毎年春近くなるとなんとなく行きたくなるところ、それが大井町線沿線である。大井町線近辺のどこかの学校の校庭に佇んで、郷愁にひたりたくなるのである。田舎から出てきて受験する学校を見た時の緊張感、これから新しい生活が始まるんだという18歳のときのあの思いを追体験したくなるのだと思う。しかし、私が実際受験・進学したのは別の場所である。どうして大井町線と思ってしまうのか自分でもわからない。でも自分が見たい風景がこの沿線のどこかにあるような気がするのだ。

 旗の台駅で降りると、昨年よりさらに工事が進んでいて私が好きだった上り線の大階段はなくなっていた。池上線のホームとベンチはまだ健在。やっぱり駅は木造でなくちゃね!

 沿線の商店街をひと通りぶらぶらする。ここら辺は昨年来たから大体わかっているので商店街の終わりまで行ってから引き返し、途中で気になった横道を歩いてみることにした。

 歩いてみてわかったけどここは元街道だったところらしく往時が偲ばれる雰囲気があるところだった。70年代からやってそうなバラエティショップがあったので入ってみた。こまごましたものがびっしり並べられているところが昔なつかしい…子供の頃、田舎の文房具屋兼バラエティショップで、キャラクター商品を飽きずに眺めていたことを思い出した。星の模様のランチョンマットがあってつい買いたくなったけど、割高だったのでぐっと我慢。来年来たら安くなってるかな。

 それから、レトロな煉瓦造りの喫茶店があって入りたくなったけど改装中だった。建物だけ見てると昔のイギリスみたい。当時この建物を建てたセンスに感心する。

 だらだら続くゆるい坂道を歩きながらふと感じたこと…「そうだ、ここはノッティングヒルだ!」日本とイギリスとの違いはあれ、なんとなく雰囲気とか街の造りが似ているのである。この発見にひとりほくそ笑む私。そうこうするうち、いきなり見通しがよくなり、足元には巨大な幹線道路が。ここは崖の上だったのである。もちろんは橋がかかっているのでそのまま普通に歩いていけるけど、意外な標高差に驚いた。そう、東京って結構標高差があるんだよね。

 崖っぷちに咲いている梅の花を見ながら「江戸時代はどんな風景だったのかな…」と思いを馳せながら帰路につく。

 めざす学校は発見できなかったけど、新たな出会いがあるので、だから待ち歩きはやめられない!

 イギリスのノッティングヒルには次いつ行けるかわからないけど、たまにはここへ来て雰囲気にひたろうっと。

 
 

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