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非現実の王国で

 その昔世田谷美術館で開催された「パラレル・ワールド」という展覧会は私の人生の中で衝撃度No.1の展覧会だった。その時ヘンリー・ダーガーを知ったのだが、映画になったというのでちょっといぶかりつつ見に行った。

 ダーガーの絵をアニメ風にして、変にメルヘンの世界にしてしまったのはどうなのかなあ…。私はダーガーの人生を知りたくて見に行ったけど、ほとんど人に知られず死んだ人なのでもちろんあまり情報はなく。

 作品はもちろん素晴らしいけど、それは彼の現実の人生があまりにも恵まれなかったからこそ生まれたもの。それを想うと辛くなってしまう。ダーガーがそんな人生を望んでいたとは思えない。作品なんかできなくても、現実レベルで普通に幸せな方が良かったはずだ。

 彼の作品は人に見せるためのものではないし、公表されてあの世で照れているんじゃないかなあ。本当は誰にも知られないまま葬り去られた方が良かったような。

 ネットの感想で「罪悪感」という言葉があったが私もそれに近い感想。知らなくていい他人の秘密を覗き見してしまって申し訳ない感じ。

 ぜひ、次の人生では「現実の王国」で楽しく過ごしてもらいたいと思う。

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