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8月31日の清里

 8月も末になると思い出すこと。8月中観光客でごった返した小海線からすうっと人がいなくなり、うそのような静寂が訪れる。日差しはまだまだ強いけど時折吹く風が冷たくて、秋の気配。そして赤とんぼが乱舞する甲斐大泉駅のホーム。よく見るともうすすきの穂が出ていたりして。

 学生時代、清里の隣の大泉で住み込みのアルバイトをさせてもらった。翌年そのまま就職したけど、同期の子に耐えられず毎日最悪の日々。8月末に、思い切って休みをとり日帰りでバイト先へ。前の年一緒に働いたバイト仲間がまた来ていて、パパさんママさんも相変わらずで。忙しいからお邪魔にならないよう勝手に休んで、勝手に癒されて帰ったように思う。その後も会社生活に行き詰ると大泉を訪ね、充電していた。小淵沢から小海線に乗り換えるときはドキドキした。緑のトンネルの中を走っていくあの感覚。夏もいいけど紅葉の時期の風景も素晴らしい。

 清里へは、学生時代のグループ旅行で来たのが最初だった。バンダナの部分だけ色違いにして、みんなでお揃いの麦わら帽子を買ったっけ。その麦わら帽子は、つい最近まで部屋の壁に飾ってあった。

 あの時のブームは安っぽかったけど、間違いなく自分の一時代だし、なつかしく思い出す。安っぽいとわかっていてもおみやげ屋めぐりも楽しかった。にんじんジャムとかぼちゃジャムを買って大切に食べていたなあ。とにかくあの頃を思い出すとキラキラ眩しく、希望にあふれ、楽しかったという記憶が甦る。

 その後会社もやめ、清里方面からは足が遠のいていた。海外旅行に興味が移ったのと、元のバイト先を訪ねるにしても「その後の人生が発展していないと」みたいな雰囲気があって独身フリーターの身では行きづらくなったからである。当時の仲間達と人生の進路が違い、疎遠になってしまったのも大きい。そんなわけで私にとって清里方面は近くて遠い場所になってしまった。毎日の生活に追われて忘れていたが、ここ2、3年で夏の終わりの清里のことを急に思い出し、行ってみたいと思うようになった。あの風景が見たいのだ。とんぼが乱舞する大泉駅のホームの風景を。

 あれから何も発展していない私。別にそのことを卑下するつもりはないが、実際その場に行ってみてどういう気分になるのだろうか。やはり挫折感で打ちのめされるのだろうか。そして変わってしまった風景を見て愕然とするのだろうか。

 今年はちょっとチャンスだったのだが、天気も悪そうだし、このあと旅行が控えているから節約したいし…みたいな感じでまた見送ってしまった。でも秋になって落ち着いたら思い切って訪ねてみようと思う。自分の中で何かけじめをつけるために。

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