« 黄砂襲来 | トップページ | WBC疲れ »

忘れない日々

 今日で震災から2年。あの日の朝、「あっやべっ帽子忘れた!」と思いながらも取りに戻る時間はなくてそのまま家を出た。いつもなら、電車に乗る前後に少し不自由するくらいで済むはずだった。でもありえない震災が起きて電車が止まり…。頭と耳が冷えるが苦手な私は、マフラーを真知子巻にして、ずれてくるのを直しながら歩いて家に帰った。ちょっとしたことだけど、私にとって忘れがたいエピソードである。

 それからしばらく重苦しい日々が続いた。通勤は大変だし、スーパーからモノはなくなるし、戦時下のようだった。

 首都圏だから震災の影響はすぐおさまったけど、震災による不景気もあって、職場環境は徐々に厳しくなっていった。

 そうこうするうち、母が介護状態に。私にとっては震災以上のダメージだった。仕事と実家通いで自分の時間はとれない日々が続いた。そして最後の最後まで忙しく働いてリストラされた。

 新しい仕事に変わって、これから少し余裕ができるかなと思った矢先にがんが発覚し手術。手術前の最後の記憶が、麻酔を吸いながら10以上数えてもまだ意識があり「えっなんかやばくない?」とあせったこと。下手するとこれが人生最後の記憶になったもしれないということで、これもちょっとしたことだけど忘れたくない思い出。

 今日の朝は、2年前よりだいぶ暖かかった気がする。一応帽子は被って出た。そして駅で定期入れを忘れてきたのに気付いた。今までの私なら遅刻を気にしてそのまま切符を買って出勤していたかもしれないが、今日は定期入れを取りに戻った。そして14時46分、私は病院に向かう電車の中にいて、発車を待っていた。災害用の訓練(乗務員向け)が行われ、その後震災の犠牲者に対して黙祷。黙祷中に、駅のホームを子供達がワーワー言いながら駆けていって「もぉーっ」と思うが、子供のうちの一人が「黙祷しながら走るって大変!」と叫んだのにウケてしまった。そうか、キミらはかけっこしながら黙祷してたんかい。黙祷って、静かにやるもんなんだよ。大人になればわかるかしらね。

 正直、ここ数か月は震災どころではなかったのだが、震災と共に自分の時も進んでいる。自分が今生きている意味を改めて考えないと。

 これまでの日々を忘れない。

|
|

« 黄砂襲来 | トップページ | WBC疲れ »

思い出」カテゴリの記事

毎日が記念日」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92012/56936135

この記事へのトラックバック一覧です: 忘れない日々:

« 黄砂襲来 | トップページ | WBC疲れ »