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風立ちぬ

 宮崎作品はあまり得意ではないのだが、話題になってるしということで義務感で一度は見てしまう。しかし、私が見始めたのが「もののけ姫」以降でナウシカもトトロも見てないので本当は宮崎作品を語る資格はないのだろうが、「見たからには何かを語らねば」という気にさせる。

 宮崎アニメの背景は豪華で好きなんだけど、人物画が平滑なのが残念なのと勿体つけた話がイヤミな感じで違和感…というのがどの作品にも共通する私の感想。立派な話にすればするほど、「感動した~」と娯楽として消費されて終わってしまい、かえって逆効果な気がするから。

 この作品も、大正・昭和レトロが好きなので豪華な背景は堪能した。飛行機一筋の主人公の生き方もうらやましい。でも恋愛編はちょっと安っちかったなか…昭和初期の流行小説のような。反戦ものにしなくて正解とは思うが、逆にこれだけ豪華な作品にするのならもっとメッセージを入れないと勿体ないような気もした。

 「ココリコ坂」あたりから感じていたことだが、宮崎さんは立派なメッセージを言いたかったわけではなく、とにかく自分が理想とした青春を描きたかったんだな…と思った。

 知り合いのブログに「間違いなしのファンタジー」という言葉があってやっと腑に落ちた。そうだよね、この作品は全くのファンタジーだよね。ファンタジーの前には、戦争さえもかすんでしまう。

 私は今まで、宮崎作品の見かけの豪華さに圧倒されて何かメッセージを読み取らねばと思っていたが、映像をただ楽しんだらいいのだ。そんな当たり前のことに引退作でやっと気づいたのだった。
 

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