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東京難民

 自分を「東京遊牧民」と称しているけど実態は「東京難民」に近いよな…と思っていたところ、そのものずばりのタイトルの映画が!映画の日、他に見たい作品もあったけど時間が合わなかったりして導かれるようにこの作品を見てしまった。

 お気楽大学生が、父親からの仕送りがなくなって大学を除籍になり、アパートも追い出されてあっという間に家なしに…映画だからテンポ良く進み過ぎというのはあるが、こういうことは自分の身にも起こり得る。それからの奮闘は、非正規雇用でずっと生きている私にとっては勉強になりながらも身につまされることばかりだった(苦笑)治験のバイト、やった人がいたなあ。あの彼は今頃どうしているだろう。ティッシュ配りのバイトでも、税金(という名目の、ひょっとしたらピンはね)を引いて支払われるのね。派遣作業員、日給8000円でも食費・寮費で1日2500円も引かれるのか。自分もつなぎで時給1000円の仕事で半年暮らしたけど、毎月赤字でまさにワーキングプア。その時の追い詰められた気持ちが甦ってきた。

 その後のホストクラブの生活もきつい。売上のためイッキ飲みばかりしてたら、そりゃ体壊すよね。そして主人公は、ホストクラブからも追われる身となってしまい…

 役者さんが知らない人ばかりだったせいか、イマドキの若者の物語としてリアルな感じで見ることができた。最後の方に出てくるホームレス役の人、よーく見たら井上順さんで驚いた。

 感想がうまく書けないが、自分も非正規で生きる身としてものすごく感情移入して見てしまった。でも、自分だったら主人公みたく友情と良心には生きないだろうなと思う。自分を守るため、いろんなものに目をつぶって堕ちていく人は切り捨てていくような気がする。

 また、ネットの感想で「主人公はイケメンでコミュ力があるからこの状況から抜け出せるだろうが、自分が同じ状況に置かれて抜け出せるかわからない」というのがあったけど私も同感だな…私が非正規ながらなんとかやって来られたのは、いざという時頼れる実家があったのと、最初に正社員で働いて自分で生活の基礎を作る猶予期間があったこと、うまいこと家賃が安くて住み心地のいいアパートに巡り合えたこと、だろうか。住所がないと就職できないし生活保護も受けられない。

 この映画に出てくるのは経済難民だが、今日本に生きている人は皆、災害等でいきなり難民になる可能性がある。そんな状況をどう切り抜けるか考えるためにも、この映画を見てほしい。そして落ちた人でも救われて、なんとか生きていける世の中になってほしい。
 

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