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少女は自転車にのって

 久々の会社帰りの映画、今まで見たことがないサウジアラビアの映画だというのでどんなもんかと見に行ってみた。とても素敵な作品だった。

 まず、サウジアラビア人ってどんな人なのかほとんど知らなかった私…結構色黒の人が多い。人種的にはエジプトとかに近いのかしら。そして、戒律も結構厳しい。女性の服は黒ずくめ、髪の毛は完全に隠し、そして男性に姿を見られることも声を聴かれることもご法度って…そして、砂漠のような乾いた風景の中、黒ずくめの女性がわらわら動き回る風景はなんとも不思議で異国情緒にかられる。

 主人公の女の子はラジオでロックを聴き靴もコンバース愛用、なんか「ペルセポリス」のヒロインの子を連想した。家庭の事情もよくわからなかったが、父親はたまにしか帰ってこない。女の子しか生まれなかったのでお母さんの立場はあまり良くないようだ。生活費が足りないのか自分も働きに出ているが、通勤手段もないし女性は運転もできないから自分で運転手を雇わなければならない。こういうのが初めて知ることばかりですごく勉強になった。

 そして、女の子は自転車に乗ることもご法度なんてびっくりなのだが、主人公の女の子は自転車に乗ってみたくて、自転車購入の資金を得るためコーランの暗唱コンクールに出場するのだが…結果はネタバレになるから書かないけど、「運動靴と赤い金魚」みたいな展開(笑)。

 それから、映画に出てくる同級生で色白の子たちはパレスチナ系の子たちのようだ。サウジに移民してきているのか。こういうことも知らなかった。

 余談だが、私の祖母(生きてたら百数歳)も、「女が自転車なんて…」と言われながら「自転車に乗れたら便利だ」と自分で練習して自転車に乗れるようになり、80半ばまで乗っていた。やっぱり進取の気質のある人だった。この作品の主人公の子も、生まれながらに革新的な子なのである。

 最後、意外な形で自転車が手に入るのだが、これから彼女はイスラムの因習を打ち破ってたくましく生きていくのだろう。明るい未来を感じさせるさわやかな作品。イスラム圏の社会事情の勉強にもなるしおすすめです。

 

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