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孫文の義士団

 この特集で見てきた作品は、ちょっと前の作品と思っていたら実は90年代の作で意外と古くてびっくり、というパターンが多かったけどこの作品だけは2009年製作、私には珍しく比較的最近見た香港映画である。公開時に一度見ていて好印象だったけど細部は忘れていたのでもう一度見てみた。

 孫文が香港に立ち寄って秘密の会合に参加した、とある一日の攻防を描いたドラマ。実際の史実はどうだったんだろう。香港には孫文が講演をしたYMCAの建物がまだあるのだが、たぶんこの講演に来たときのことが原案になっているのだろう。そう思って見ると、当時の歴史に入り込んでいくような気分になれる。

 まず、渋い色調の香港の街並が素敵。レトロ香港が好きなのでうっとり。でも、香港が舞台なのにセリフが全編北京語なんだ…。レオン・カーフェイやサイモン・ヤムやも、吹替えではなく自分の声のようだ。発音とか、大陸の人が聞いて不自然ではないのだろうかちょっと気になるけど、とにかく「映画の大陸化」という昨今のトレンドを思い知る。

 要は孫文を狙う人と護る人との攻防なのだが、誰がどういう立場だったかというのをすっかり忘れていた(というか初見のときはちゃんと理解できていなかった)ので今回改めてちゃんと見て、話を整理することができてよかった。

 この作品では、ニコラス・ツェーの演じた役がすごい印象的だったのだが、汚れ役なので複雑な気持ちになったのを思い出した。以降に見た作品でも、性格俳優としていい演技はしてるけど元々はスター役だったのに…「ジェネックス・コップ」の頃は、この人が次世代を担ってくれると期待してたのに…と色々と思い出してしまうのだった。

 それからレオン・ライも老けたなあ…運動神経なさそうだから剣豪の役はちょっと違うかな。そして一人で30人位と戦って時間稼ぎして。明らかに捨石でかわいそうなんだけど、ま、そこは香港映画ということで(笑)それから、彼の憧れの人役がよく見たらミシェル・リー(元カノ)だったのにもびっくり。ここまでする~?(笑)話題作りのためのあえての配役だろうか。初見のときは気づかなかった。

 それから、監督が陳可辛なのもすっかり忘れていた。私としては90年代の「月夜の願い」とか「ラブソング」の印象が強いのだが、あるときふと見たTVの「ハリウッド化する中国映画」という特集の中で、「これからは、メガヒットこそが映画だ!」みたいなことを力強く言っていてその方向転換にびっくり・がっかりした記憶がある。でもこの作品はお金をかけながらも変な大作にならず上質なエンターテイメントになっていて、これならいいのではと思う。

 それから最後に、張学友がどこに出ていたのかわからなかった(笑)ので、またいつか見てみたい。そして歴史を調べて香港の街を歩いて、あの時代に旅したい。

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