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二人の親を見送って

 著作はほぼ読ませていただいている、岸本葉子さんの新刊。自分も親を見送ったばかりだし、それまでの著作でお父様の介護をされているというのを知っていたので迷わず手に取る。

 自分としては、タイトルから介護や葬送の話を期待していたのだが、そういうことではなく両親を見送った37歳から52歳前後の心象風景をまとめたもの。介護の話は断片的にしか出てこないが、介護やがんなど同じ道の先達として、うなずけることが多い。あといつもながら、語彙の豊富さや観察眼の鋭さ、表現の的確さに舌を巻く。誰でも書けそうでやっぱり岸本さんでないと書けない文章。

 お父様を見送って自由な時間が増えたことを「解放感というには心苦しい」というのが、言い得て妙だと思った。この年になったら親が亡くなっても、ショックで立ち直れないなんてことはないのだ。岸本さんの本によれば、後でガックリ来るなんてことも、どうやらなさそうだ。

 私も、母なき人生が今始まったばかり。自分の人生を生きないとね。

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