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百日紅

 大好きな杉浦日向子さんの作品を映画にしたと聞いて、江戸時代にタイプトリップしようと行ってみた。アニメ化されると、自分のイメージを限定されるような気はしたけどどんな風に表現しているのか見てみようと思って。結果は、違和感なく作品の世界に浸ることができた。

 主人公お栄の男言葉は、彼女ならではのものなのか当時の江戸の女性がみんなそうだったのかはわからないけど、淡々、さばさばした感じが心地よい。一人称は「オレ」なんだね。私もプライべートではよく「オレ」を使っているので(笑)共通するものを感じたよ。私のは男言葉ではなく福島弁のつもりなんだけど、当時の江戸でもそうだったのかな。

 作品は、お栄の日常を描きながらも怪談のような不思議な話も織り込まれていて、怪しいものやわけのわからないものとも自然に共存していた江戸時代を表している。不思議の世界と隣り合わせの、夢見るような世界だったのかな。

 アニメだからいいなあと思うけど、実際暮らしたらどうなんだろうな。衛生状態悪いし、医療も良くないし、やっぱり私には耐えられないかも。漫画や本や映画で旅するくらいでちょうどいいのだ。

 最後にお栄さんについて。劇中では威勢がよくてかっこいい部分しか描かれていないけど、実際男社会の中でどうやって生きていたのかな。やっぱり父の威光がなければ絵師として活動できなかったと思うし、本人もそのことをよく自覚して、歯がゆかったのではないか。晩年はどうしていたのだろう。いつどこで死んだのか伝わっていないというところに、江戸時代の女性の扱いを見た気がする。

 私も、元気で達者な80代の父を見守る身。そして亡くなった日向子さんの年を超えてしまった。最期はお栄さんのようになるのかな~。でもそうだったとしても、誇りを失わず闊達な人生を送りたい。それが日向子さんからのメッセージだとも思う。


 

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