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合葬

 漫画はほとんど読まない私が、プー太郎時代に出会って大ハマリしたのが杉浦日向子さんの「合葬」。この頃杉浦さんの著作を色々読んだのが、今の私の生き方の基盤になっている。「お江戸でござる」の解説コーナーも好きだったなあ。でもそんな杉浦さんが旅立ってもう10年以上たつ。その後は人生の指針がないまま漂っているような気がする。

 「合葬」が実写化されたと聞き、原作の雰囲気は出せないよなと思いつつも、逆にどう表現しているかと思って見に行ってみた。

 映画が始まって、実は原作の内容をほとんど忘れていたのに気付いたが(爆)、そんなことはお構いなく作品の雰囲気に浸りまくり!江戸時代ってこんな感じだったんだろうなという空気感が、よく現されている。キャストの顔がある程度イマ風なのは仕方ないけどキャスティングもいいと思う。秋津役の人がいい味出してるわーと思いながら見ていて、途中で柳楽優弥だと気が付いた。「誰も知らない」から、やっと復活してきてくれたか!森役のオダギリジョーも、原作よりかっこ良すぎるけどよく雰囲気が出ていてなるほどと思った。

 特に政治信条もないのどかな若者が、気が付いたら戦争に巻き込まれていたという話は今でもあり得る話だし、時代が変わるときってただ中にいる人は何だかよくわからないうちにコトが進んでいるものなんだよね。戦闘シーンがほとんどないけどちゃんと戦争を描けているところもすごい。戦前と言われる今、またこういう事態が起こるのかもしれないと思う。

 でも別にこの作品は反戦映画ではない。ほんの150年前の日本はこんなに別世界だったんだよーという作品なのだが、この時代につながって、今自分が生きている世界があるんだよね。

 家に帰って、久しぶりに原作の文庫本を引っ張り出して読んでみたが、老眼が来た目に小さ目の段組みがツラく、めがねを外してやっと読める始末。言葉遣いの古めかしさにもおののく。改めて、自分は何もわかってなかったと気づく。

 監督が1985年生まれってのもすごいなあ。杉浦さん同様、監督も江戸から来た人かもしれない。

 しばらく江戸から遠ざかっていたけど、また見直してみたい。

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