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風櫃の少年

 アジア映画にはまり始めた20年くらい前に見て印象的だった作品、このたび再上映されてやっと見ることができた。いわば私にとって幻の作品。初見はTVで、その後ビデオで見たかもしれないけど映画館で見たことがなく、ぜひ映画館で見たいと思っていたのだ。

 この作品を思い出したのは、5年くらい前に「モンガに散る」を見たとき。監督の名前に見覚えがあり、調べていったらなんと「風櫃の少年」に出ていたのである。えっどの人だろう…「風櫃の少年」では、主役の子があまりかっこよくないながら妙に印象的だったけど、あとの人は全然覚えてないし。というわけで、昔の記憶を検証するためにも、ぜひこの作品は見てみたかったのだ。

 あらためて見てみると、やっぱり忘れていることが多くてほとんど初見のよう。まずは台湾南部離島の田舎の、やるせない風景が印象に残る。風景は美しいけど閉塞感にあふれ、明日がない感じ。田舎に居られなくなった少年たちが、親戚の住所を頼りに大都会の高雄(笑)に出てくる。この辺の物語は、同時代に私も田舎から出て来て色々な思いをしているのでわがことのように共感できる。お金をだまし取られたり、切ない恋物語があったり、自分も人から見たらこんなんだったのかな。

 作品では、主人公の恋の終わりと仲間の兵役で上京物語にひと区切りつきそうなところで終わる。「恋恋風塵」もそうだったけど、自分が若かったときの作品で出演者が同世代のなので、登場人物がその後どういう人生を送ったのかあれこれ想像してしまう。都会暮らしを諦めて田舎へ戻ったのだろうか。それとも職工などで都市に留まっているのだろうか。意外と、起業して大成功している人もいるかもしれない(笑)

 そして、出演者のその後。主役の彼は監督になって現在も活躍しているのだからすごいよね。しかし、映画と近影では顔が結構違う…中年以降の方が全然かっこいい。整形したのかな(笑)

 資料が少なくてあまり調べられなかったけど、映画を見たおかげで若い日のおぼろげな記憶が明確になって、明日への希望につながる気がした。機会あれば、現在の風櫃がどうなっているか調べてみたい。

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