« すごい日本人 | トップページ | 冬の夜は料理 »

奇跡の人

 昨年、ヘレン役のパティ・デュークさんの訃報と共に知った作品。TVのニュースで劇中のシーンがちらっと紹介されていたが父がそれを見て「すごいなあ」子供の頃ヘレン・ケラーの自伝は読んでて話は知ってるからあえて見なくてもと思っていたけど上映されていたのでお勉強と思って見に行った。

 音と光がなく、触覚だけの世界に生きるってどんななのか。自伝だと、自分の中で思う世界しか描かれないから第三者から見るとこんななんだととにかく衝撃。自分の感情を癇癪でしか表現できず、傍目にはエクソシストの世界なのだ。上流家庭だからまだよかったけど、ご家族の苦労が偲ばれる。もちろん、本人はそれ以上に辛いけど。

 サリバン先生の生い立ちや、ご自身も目が弱いことなども知らなかった。そしてヘレンの家庭教師になった時、まだ二十歳だったのだ。いい意味で何もわからず純粋にヘレンにぶつかって行けたからというのも、成功の原因だと思う。

 それにしても、二人のぶつかり合いが演技を越えてすごい。そしてとうとう、ヘレンは自分の手に当たる井戸の水が"water"であることを認識するのだ。

 私としてはこの先の展開が見たかったが、映画はここで終わり。しかし、ここに至るまでのドラマがすごすぎて、もうおなかいっぱい。すっかり打ちのめされた。

 「ギルバート・グレイプ」でレオ様を見て、子役で障害者をここまで演じられる人がいるのかと衝撃を受けたが、何十年も前にすでにパティ・デュークが成し遂げていたのだ。アメリカ文化恐るべし。

 「奇跡の人」というタイトルはヘレンのことだと思っていたが、原題の直訳は「奇跡を作る人」でサリバン先生のことだということもわかった。いずれにしても現実の話も映画もどちらも奇跡の人達だけど。色んな意味で、人間の奇跡を知ることができる作品。

|
|

« すごい日本人 | トップページ | 冬の夜は料理 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92012/64860113

この記事へのトラックバック一覧です: 奇跡の人:

« すごい日本人 | トップページ | 冬の夜は料理 »