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湾生回家

 ずっとたいと思いながら見そびれていた作品、やっと見ることができた。日本統治時代の台湾で生まれた日本人を追ったドキュメンタリー。今まで見てきた台湾映画で、台湾の人たちの日本に対する思いに触れる機会は何回かあったけど、実際に住んでいた日本人がどう感じていたのか知りたかったので興味深く見た。

 作中で取り上げられている方々は、台湾にいい思い出を持っている人たちばかり。これはやはり、台湾が素晴らしいからというよりは本人たちが台湾で生まれて幼少期を過ごしているという刷り込みの方が大きいのだろうと思う。大人になって移住して、引き揚げてきた彼らの親世代は、こういう思い入れ方ではないような気がする。そして、簡単に行けない(今は比較的簡単に行けるが)遠い場所だからこそ、余計に思いが募るのだろうと思う。

 もちろん、台湾という地域が持つ温かさ、のどかさなどもあって余計ノスタルジックに感じるのだろうが、人間は生まれて最初に過ごした環境にすごく影響されるのだということがわかった。

 私にとっては、神奈川がそれに当たるけど、気が付けば短大入学を機に生まれた場所に近いところに戻ってきていた。そして、老後はこの辺で過ごすのもいいなと思うこともある。やっぱり生まれてすぐの環境ってすごい影響力があるのだ。

 湾生の方々の、台湾への熱い思いに打たれた。今は自由に渡航できるから、どんどん交流して統治の負の面を払拭できれば、そして新しい交流の歴史になっていけばと思う。

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