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台北ストーリー

 先月来、私の中では「牯嶺街少年殺人事件」のブームが深く静かに続いているのだが、同じ監督の昔の作品が併せて再上映になったので見に行った。タイトルだけ知っていて見るのは初めて。

 まず、若き日の候孝賢が役者で出てきて笑ってしまった(笑うところではない)。今の基準ではイケメンとはとてもいえないが、いかにもあの頃の若者っぽい顔というか、日本でいうと70年代フォーク歌手の顔(笑)当時はこんな人がモテ系だったのか(笑)そして相手役の女優さん(本職は歌手らしい)は色黒の濃い顔でいかにも台湾人という感じ。キャリアウーマンの役どころなのだが、私の20代の頃の友人が見た目・キャリアともこんな感じで懐かしく思い出した。

 例のごとく、ストーリーがあまりなく人間関係もわかりにくいので物語に入っていくには気合が必要だが、とにかく80年代台北の風景に浸る。ざっくり言うと過去に囚われてなんとなく踏み出せない男と順調にキャリアを築いてきて未来に賭ける女の交錯ということのようだ。

 劇中には、日本人と結婚して子供を産んだ女性(離婚調停中だけど一応勝ち組)が出てきたり、ヒロインの女性は彼と結婚したいと思っているのに何となくうまくいかなかったり、自分の20代を見るようで痛かったな~

 私はいわば、劇中に出てくる人たちのなれの果てだけど、一ついえるのは結婚は何の解決にもならないし、今は結婚しなくても結構やってける時代になってるよということ。でもあの当時はそんなのわからないもんね。指針なく海を漂っていたあの時代が懐かしくも苦々しい。

 フィクションの話ながら、劇中の人のその後が気になる。ヒロインの女性は、その後仕事で成功しつつもひとりで生きてるんだろうか。めぐる想像は尽きないのだった。

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