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ザ・ダンサー

 20世紀初頭にパリで活躍したダンサーの伝記映画。この時代が好きなんだけどロイ・フラーのことは知らなかった。でも見たところ結構フィクションが入ってるかな…父親がフランス人でアメリカにいたときからフランス語が話せたりとか(苗字がフラーだからフランス系じゃないと思う)、懇意にしてもらった伯爵のお金を持ち逃げしてパリへ渡ったりとか、この辺はドラマなような気がする。

 彼女の衣装を見た瞬間、「あ、ジュディ・オングの『魅せられて』じゃん」と思ったが(中年以上の人はそう思う(笑))、実際はもっと動きが激しくて、ジュディ・オングの方が退行してる(笑)当時の人はさぞかし驚いたと思う。ロイ・フラーはさらに照明を組み合わせてより幻想的なイメージを表現することに成功する。劇中のダンスは確かにすごい。踊る方は大変だけど。

 アメリカ出身のダンサーということでイサドラ・ダンカンを即思い出したが、途中から彼女も登場してくる。ジョニデの娘が演じるイサドラは線が細いし、わがままな小悪魔娘みたいでこのキャラクター設定には大いに不満なのだが、イサドラを完全に演じられる人など居ないだろうからまあいいやと思って流す(笑)

 この映画は、とにかく主役の人の存在感で持っている。最近の欧米人には珍しい小柄ガッチリワイルド系で力強い感じ。誰かに似てるよなーと考えて思いついたのがビヨーク(笑)実際の本人もこんな感じだったようだ。自分のこだわりを何としても貫く強烈さ。イサドラもむしろこういうタイプじゃなかったかと思う。

 フィクションが多いみたいなのでこれから資料とか当たって色々調べていきたいな。アール・ヌーヴォーの時代への憧れがつのる作品。

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