結婚

 おディーン様ことディーン・フジオカが主演ということしか知らず見に行った。てっきり外国映画だと思っていたら邦画でびっくりみたいな。

 タイトルが「結婚」なので結婚をめぐるラブコメかと思いきや結婚サギの話。そうだよねー、おディーン様の美しさを活かすなら現実離れした夢のような話でなければ…でも共演の女性陣の演技がちょっとイモっぽいというか、悪い意味で現実感がなく感情移入しづらいまま話は進む。脚本のせいなのか、キャスティングのせいなのか。

 結婚サギの話だけど、サギ野郎が徹底的に悪いというわけでもなく、複雑な出自があるというのがこの映画のポイント。コメディではなくちょっと哀しく不思議な感じの作品だった。

 エンディングロールでわかったけど原作は井上荒野さんの作品。なるほど。原作はもっと奥深く表現されているんだろうな。

 でも…世間一般の結婚詐欺師って彼みたいな複雑なバックグラウンドはなくてもっとテキトーな理由で詐欺をしているんだと思うけど…結婚詐欺をする人は、どうやって詐欺の道へ足を踏み入れるのだろう。もっと通俗的な理由を知りたくなった。

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午前10時の映画祭

 今年でもう8回目だそうだが、個人的には昨年から通いだした映画特集。演目がどれもいいんだな。見そびれていた名作を見るにもいいし、予備知識なく見てもいいし、本当に勉強になる。

 特に昨年度は、TOHOシネマズ府中に通いまくった。家から電車で1本、プレミアシートの部屋で上映されることが多く贅沢な気分が味わえるし、終わってもまだ12時だから時間も有効に使えるしもう言うことなし。

 しかし…今年度からTOHOシネマズ府中での上映がなくなってしまった。家から行けるのは、歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿かか立川のシネマ・ワン、そしてTOHOシネマズ日本橋。どこも家からそんなに近くないし、新宿と日本橋は混んでて土日は予約が必須。この「予約したらキャンセルできない」というのがすごくプレッシャーとなってなかなか足が動かなかった。

 昨日の「イヴの総て」は日本橋で見たけど、行ってみたらすごいゴージャスな建物でびっくり。豊かな気分を味わわせてもらった。周辺のレトロな建物も素敵、帰りは日本橋を渡ってみたりして♪シネコンなら、前の人の頭で字幕が見えないなんてことがないから安心して予約できるし、寝坊に注意さえすればとても便利なシステム。

 しかし…やっぱり府中で見たい!川崎でもいい!企画者の方来年は府中でお願いしますm(_ _)m

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イヴの総て

 今年に入って全然行けてなかった「午前10時の映画祭」で見た作品。「イヴのすべて」と聞いて私が思い出すのは韓国のドラマ(未見)なのだが、どうやらこの映画が元ネタらしい。午前10時の映画祭で取り上げられるくらいだからまず見て損はない作品だろう。

 結果…うん、なるほどね!一人の若い女性(イヴ)が周囲を利用して演劇界でのし上がっていく姿が着々と描かれている。ストーリーは大体想像がつくから、謙虚でみすぼらしい彼女が大女優に紹介されるくだりから「ああ~っやばい」そして、どんな手を使ってくるのかとその後の展開に興味津々。

 私は頭が悪いので、脚本家の妻が仕掛けたいたずらが何を狙っていたのかがわからなかったが、結局これがイヴにチャンスとなり、弱みを握られた脚本家の妻は窮地に立たされる。でもこれまた意外な形で展開し…ともう話はどこへ行くのか目が離せない!

 そしてイヴの一人勝ち…かと思いきや最後に意外などんでん返しがあってみんな痛み分け。強いていえば評論家のおっさんが最後の勝者か(笑)ほんと、芸能界って生き馬の目を抜く世界。

 でも、イヴがここまでのし上がれたのも基本的な実力があって、少ないチャンスをものにできたからだ。ただのたいこ持ちや色仕掛けじゃここまでなれないと思うからまあいいのかな(笑)

 ちょい役で出てくる若い女優さん、左頬のほくろがマリリン・モンローみたいと思っていたらなんと若き日のご当人でびっくりした。そして劇中でイヴが語るお涙頂戴の経歴は、マリリンの実際の経歴に少し似ているような気がした。マリリンをモデルにしているとは思えないけど。

 Wikiを見たら、実話に基づいているということで女優さんの名前も書いてあったので英語のページを読んでみたが、実際にのし上がった方ではなく利用された側(劇中でベティ・デイビス演じる大女優)の方だった。なんだ~イヴの実際のモデルになった人は結局名前を残すほど成功はできなかったということか。やっぱり大スターになるには実力より努力より運が必要なのだと思う。

 

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コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義

 たまたま上映しているのを発見し、レイトショーで時間的にきついけど正統派香港映画だと見てみた作品。

 ハゲ頭にヒゲのレオン・カーフェイに見覚えがあったような気はするが、見てみた感じでは初見のような…でも数年前の警察車両失踪事件の話から始まっていたりして何だか続編のような。後でわかったけどやっぱりこの作品は続編だった。前作も見たと思うけどレビューは書いていなかった。内容もほとんど覚えていない。

 この作品は前作に続き、香港警察内の権力闘争を描いている。前作が長官候補者同士の争いだったのに対し、今作は裏で支援する団体が描かれ、政治家や経済界も巻き込んだ深い話になっている。そして脇役・ゲスト出演者が豪華なんだな(ポスターを見て私が鑑賞を決めた理由)なんてったってお久しぶりのチョウ・ユンファ始め、レイ・チーホンとか見慣れた顔がそこここに!もうそれだけで幸せだ。でもみんな老けてて、時の流を感じるよね…それでもユンファは体を絞ってメガネなどでかなり若々しい雰囲気にしている。さすが役者。あ、それから「天使の涙」のキャピキャピ娘役が印象的だったチャーリー・ヤンが、すっかり落ち着いた感じになってた。おバカ路線で突っ走ってほしかったんだけどね。

 最初は、アーロン・コク演じる現長官が悪者かと思ったけど対抗馬で担ぎ出されるレオン・カーフェイも息子の死から変な方向に行ってしまい、結局裏で糸引いてた元長官は国外追放、アーロンの勝利に終わる。しかしこれでいいのか…みたいな複雑な終わり方。

 前作レビューを見てみたら、当初から続編作るしかないみたいな、伏線張りまくりの内容だったらしいのだが、実際は次回作を作るまでに4年かかっている。前作の内容覚えている人いないんじゃないの(笑)私はレオン・カーフェイと、テレンス・インに見覚えがあったからたぶん前作も見てたはず。いずれ見直しておさらいしたい。

 ちょい飲みした後のレイトショーだったからさすがに途中ちょっときつかったけど、いかにも香港映画という感じで堪能できた。今、香港映画は上映館が少なく情報を得るのも大変だけど需要はあるはずだからもっと色々なところでやってほしいな。

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ドラゴン×マッハ

 タイトルから魅かれるものがあまりなく見る気もなかったけど香港映画とわかり急遽見ることにした作品。

 見てみたら、とても骨太なアクション映画!主役の人のカンフーもなかなかだし、囚人同士の乱闘とかも見応えがある。そして囚人の乱闘をほぼ一人で制圧してしまうヤサ男の警察署長(笑)主役級の人が実は知らない人ばかりだったが、調べてみたら過去私が見た作品に出ている人たちだった。アクション界もじわじわ世代交代が来ているのだ(と言っても皆アラフォーだけど)

 個人的には、タイの警察署長役の人がジョン・ローン似で気になったが、先月見た「イップ・マン 継承」にも出ていた人だった。彼のアクションも本格的だ。

 そしてアンディ・ウォーホルみたいな辛気臭い悪役、よーく見たら古天楽!化けぶりがすごい!やるなあ(笑)

 サイモン・ヤムやロー・ワイコンがすっかり老けちゃって、途中から戦いもリタイアしちゃってて年を感じたけど(笑)それ以外の人がお腹いっぱいのアクションを見せてくれる。ナイフで何度も刺されても失血死しないのはすごいよなあ(笑)

 劇中でもスマホがバリバリ活用されてたりして時代は感じるけど香港アクション映画の根底にあるものは変わらないと感じた。アクション映画はそんなに好きじゃないけどずっと見守っていこうと思う。

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私はダニエル・ブレイク

 各種メディアで絶賛だし、知人からも勧められたし、鉄板のケン・ローチ監督ということでずっと見なきゃと思っていた作品、やっと見ることができた。

 しかし、各種メディアでいくつかのシーンを見ていてあらすじも大体わかるので初見の気がしない(笑)最近良く見る貧困ドキュメンタリーを地で行くような感じだ。

 病気で医者から仕事を休むよう言われた大工が給付金の申請に行くが、申請がオンラインだったり、個別相談にもすごく待たされたり、情報弱者は置いていかれるシステム。そして、働けないのに給付金申請のために就活しなければならなかったり、なんだかヘンなイギリスのシステム。福祉の国じゃなかったか。

 一度は申請を諦める主人公だが、若い友人が奔走してくれて良い弁護士が見つかり、なんとか行けそうなところまでこぎつける。しかし、若い友人(親切にしてあげたシングルマザー)の助けがなかったら、主人公は確実に飢死の道をたどるしかなかっただろう。この国の福祉システムは(日本もそうだが)複雑すぎて老人がいきなり利用するには無理があるのだ。そして当事者と福祉をつなぐ人が居ないのである。

 私は最近、貧困ものは現実の話で食傷気味なので特に目新しく感じなかったけど、一般の方にはどんどん見てもらって、衝撃を受けてもらいたい。貧困は自分のすぐ隣にある。

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ザ・ダンサー

 20世紀初頭にパリで活躍したダンサーの伝記映画。この時代が好きなんだけどロイ・フラーのことは知らなかった。でも見たところ結構フィクションが入ってるかな…父親がフランス人でアメリカにいたときからフランス語が話せたりとか(苗字がフラーだからフランス系じゃないと思う)、懇意にしてもらった伯爵のお金を持ち逃げしてパリへ渡ったりとか、この辺はドラマなような気がする。

 彼女の衣装を見た瞬間、「あ、ジュディ・オングの『魅せられて』じゃん」と思ったが(中年以上の人はそう思う(笑))、実際はもっと動きが激しくて、ジュディ・オングの方が退行してる(笑)当時の人はさぞかし驚いたと思う。ロイ・フラーはさらに照明を組み合わせてより幻想的なイメージを表現することに成功する。劇中のダンスは確かにすごい。踊る方は大変だけど。

 アメリカ出身のダンサーということでイサドラ・ダンカンを即思い出したが、途中から彼女も登場してくる。ジョニデの娘が演じるイサドラは線が細いし、わがままな小悪魔娘みたいでこのキャラクター設定には大いに不満なのだが、イサドラを完全に演じられる人など居ないだろうからまあいいやと思って流す(笑)

 この映画は、とにかく主役の人の存在感で持っている。最近の欧米人には珍しい小柄ガッチリワイルド系で力強い感じ。誰かに似てるよなーと考えて思いついたのがビヨーク(笑)実際の本人もこんな感じだったようだ。自分のこだわりを何としても貫く強烈さ。イサドラもむしろこういうタイプじゃなかったかと思う。

 フィクションが多いみたいなのでこれから資料とか当たって色々調べていきたいな。アール・ヌーヴォーの時代への憧れがつのる作品。

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聖の青春

 見たいと思いながらなかなかご縁のなかった作品、やっと見ることができた。以前、村山棋士を特集した番組を見たことがあって本人の姿を知っていたので、実際の役者さんが似せて演じてもどうかなと不安があったが映画を見始めたらそんなこと気にならなかった。松山ケンイチの役者根性には頭が下がる。

 残念なのは、自分が将棋がわからないため劇中で展開される対戦のすごさがわからないこと(泣)でも対戦が行われる旅館など日本の風景の美しさ、将棋道に一途に邁進する若者など、伝統の世界っていいなと思った。自分もこういう、何かの道で修業する人生が向いてたかもと思った。(競技系はダメだけどね)

 結末はわかっているけど、やっぱりつらい…

 羽生世代のことは知ってたのに村山棋士のことは全然知らなくて、何やってたんだ私。亡くなったのは1998年だそうだが、この頃私は何してたっけと思い返すと、派遣で働いていたけどどの会社に行っていたかはもう思い出せない。そのくらい時間が過ぎてしまっているのだ。

 でもこんなすごい人が同時代にいたということを知れただけで満足。

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おじいちゃんはデブゴン

 香港気分さめやらぬうちにと見に行った作品、久々のサモ・ハン主演の作品だ。タイトルからしておじいちゃんのアクション映画であろうことは想像できる。

 香港映画は、海外を舞台にしたものも多いけど今回はなんと中ロ国境に近い街が舞台。最近、大陸資本でないと作品が作れないもんなあ。街おこしで映画を招致したのかと推測。でもセリフはバリバリの広東語。サモ・ハンは北京語話せなさそうだもんね(笑)

 まず、サモ・ハンがだいぶアクが抜けて温和な感じになっちゃってるのがちょっとさみしいな。サモ・ハンはもっとコテコテでガッツがあっておバカな役が似合うと思うから…そして体がちょっと不自由になり、認知症も始まっている。いかにも年寄り然とした歩き方など、私の亡き母が思い出され、役柄とはいえ少しつらくなる。

 引退して田舎暮らしをしている元特殊部隊員のサモ・ハンが孫娘みたいな女の子を守ろうとして段々事件に巻き込まれ…でもいざとなると、特殊部隊仕込みの技が炸裂という容易に予測できる展開。でも娯楽作品はこれでいいのだ。

 ストーリーとはよくある香港映画だけど舞台が北国なので中国ながらも少しロシアっぽいエキゾチックな風景と、悪役でロシアンマフィアが出てくるのが目新しい感じかな。

 そして、サモ・ハンの人脈を活かした豪華な脇役・ゲスト出演者。アンディ・ラウはダメ男だし最期が悲惨だし割と早くいなくなってしまってびっくり。ゲスト出演者は、ツイ・ハークとユン・ピョウしかわからなかったけどエンディングクレジットをみたら七小福の面々は全員出演してた。そしてディーン・セキも出てた。久々すぎてわからなかった(笑)

 香港映画はどんどんさみしくなっていくけど、サモ・ハンは自分がやれる範囲で、自分のやり方で、こつこつと作品を作り続けている。そんなサモ・ハンの良心が感じられる作品。最後に、誰かも書いてたけど日本語タイトルなんとかしてほしかったな…ま、コメディと思って見に行ってしんみりさせれられるのもいいのかもね。

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台北ストーリー

 先月来、私の中では「牯嶺街少年殺人事件」のブームが深く静かに続いているのだが、同じ監督の昔の作品が併せて再上映になったので見に行った。タイトルだけ知っていて見るのは初めて。

 まず、若き日の候孝賢が役者で出てきて笑ってしまった(笑うところではない)。今の基準ではイケメンとはとてもいえないが、いかにもあの頃の若者っぽい顔というか、日本でいうと70年代フォーク歌手の顔(笑)当時はこんな人がモテ系だったのか(笑)そして相手役の女優さん(本職は歌手らしい)は色黒の濃い顔でいかにも台湾人という感じ。キャリアウーマンの役どころなのだが、私の20代の頃の友人が見た目・キャリアともこんな感じで懐かしく思い出した。

 例のごとく、ストーリーがあまりなく人間関係もわかりにくいので物語に入っていくには気合が必要だが、とにかく80年代台北の風景に浸る。ざっくり言うと過去に囚われてなんとなく踏み出せない男と順調にキャリアを築いてきて未来に賭ける女の交錯ということのようだ。

 劇中には、日本人と結婚して子供を産んだ女性(離婚調停中だけど一応勝ち組)が出てきたり、ヒロインの女性は彼と結婚したいと思っているのに何となくうまくいかなかったり、自分の20代を見るようで痛かったな~

 私はいわば、劇中に出てくる人たちのなれの果てだけど、一ついえるのは結婚は何の解決にもならないし、今は結婚しなくても結構やってける時代になってるよということ。でもあの当時はそんなのわからないもんね。指針なく海を漂っていたあの時代が懐かしくも苦々しい。

 フィクションの話ながら、劇中の人のその後が気になる。ヒロインの女性は、その後仕事で成功しつつもひとりで生きてるんだろうか。めぐる想像は尽きないのだった。

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